自分サイズでつくる、自分サイズで暮らす。

Concept06

自分サイズでつくる、自分サイズで暮らす。  「素木家(すきや)つくりの家 I」

『子供も小さいので寝る場所は雑魚寝でも良いし、何ならカプセルホテルのようなモノでも構わない。』
こちらが戸惑うようなそんな旦那さんの豪快な提案から始まったこのプロジェクト。
限られた予算の中でご夫婦とお嬢ちゃん坊ちゃんの家族4人が暮らし、さらにこれから大きくなってプラバシーを望むだろう姉弟の居場所をどう造ろうか悩んで考え出した答えが、“スケルトン・インフィル”を取り入れた総二階のワンルーム。そして業種を絞り込んで造るほとんどが無垢の木だけで作られた家。
自分たちで出来ることは先送りにする、生活スタイルで変化することは後で考える。
生活スタイルの変化等々に対応出来る、変化する暮らしに【考える余地】のあるの住まいを提案してみました。
一階に居ても二階に居ても家族の気配を感じ、最小限の暖房設備で暖かいそんな家になっています。

  1. 建築概要
  2. 仕様
  3. 外観・外装
  4. キッチン
  5. 設備
  6. こだわりポイント

「素木家(すきや)つくりの家 I」

  • 建設地:山梨県北杜市大泉町
  • 建築面積:49.68㎡(15.03坪)
  • 延べ床面積:91.91㎡(27.80坪)
  • 主用途:一戸建ての住宅
  • 構造:木造・在来工法・二階建て

素木家(すきや)つくり

屋根のガルバリウム鋼板以外、外装は杉板を使用。
また内部は床板は無垢のパイン材15mmのオイルステイン仕上げ、壁と天井は無垢の杉板15mm無塗装としました。
手が触れるような部分以外は無塗装とし、自然に色が変わっていくのを楽しんでいただくようご提案しています。
また建具はシナベニヤフラッシュ戸とし、取付場所をトイレ、水廻り、収納と最小限に抑えることによりコストダウンを図るのも「素木家つくり」の特徴です。

形も仕上げもシンプルにする。

建物の角が増えるほど手間や材料が増えコストがかさみます。
限られた予算の中でコストを抑えて建てるために極力シンプルでコンパクトな総二階建ての形にしました。
そして外装も屋根のガルバリウム鋼板以外はシンプルに全て杉材の縦張りとし、シャープな感じにしました。

シンプルで景色に囲まれた空間


比較的コストの安い壁付けタイプのシンプルなI型キッチンを利用した対面キッチンとしました。
キッチンの横には階段下を利用した食品庫を作りました。
キッチンに立つと自然と目に入る前面の大きな窓に加え背面にも窓があるので、景色に囲まれつつ家族と対面しながら楽しく炊事が出来ると思います。

コンパクトにまとめた水廻り

玄関を挟んでトイレと反対側には納戸を設置しました。
ちょっとした外で使うような物を収納出来るようになっています。

また一階のトイレの他に二階にもトイレを設置、就寝中でも階下に降りることなく利用できるようにとのリクエストです。
限られたスペースの中で小さいながらピクチャーウィンドウも付けてみました。
ちなみに左側が一階、右側が二階のトイレです。

奥様とお嬢ちゃん、二人の女性がいるということで一階の水廻りの窓は小さめにし、磨りガラスにしました。
ちょっと暗めになってしまったバスルームには明るめの色の壁のユニットバスを使用しました。
隣の洗面脱衣室は洗濯室も兼ねています。

“スケルトン・インフィル”と木だけで作る家

“スケルトン・インフィル”とは建物を支える構造駆体の「スケルトン」と住宅の間取りや内装を指す「インフィル」のこと。そこから基本的な建物の構造はそのままに、内部の間仕切り等は生活スタイルの変化に合わせて自由に変更できるスタイルのことを指します。
コストを抑えるに当たって考えたことは、まず建物をシンプルでコンパクトにまとめること。間仕切りや建具は必要最低限にして、現時点でしなくてもいいことは先送りにする。子供部屋が必要なのはせいぜい成人するまで、しかも小さいうちは一緒でも大丈夫だろうから、将来二部屋にも出来るだけの空間を確保するだけにして、必要な時期が来たら収納などで間仕切る想定にしておくだけにする。いずれ子供が巣立ったらまた別の使い方も出来る可能性を残しておく。そこから導き出されたのがスケルトン・インフィルの総二階のワンルームです。
さらに仕上げ材を木材に絞ることでほとんどが大工工事で済むようにすること。そうすれば木工事以外は基礎、電気、給排水設備、塗装工事だけというシンプルな業者構成にすることによって工期短縮や余分な経費も抑えることによりコストダウンも図れると考えました。
そこから無垢の木だけで作られた家ということで「素木家(すきや)つくりの家」と名付けました。

玄関と水廻り以外ほとんど間仕切なくオープンな空間なので、建物の中心にある吹き抜けを伝わって一階の暖房の暖かさが二階中に届くので、暖房器具は基本一階の輻射熱式FF灯油ヒーター一台のみで大丈夫でした。
その後建主さん自ら色々手を加え、各部屋の間仕切や目隠し等を設置され、大きくなったお子様たちもそれぞれ自分の居場所が出来たようです。

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