現場では土台敷きが始まりました。
建物を構成する土台・柱・梁などの部材にはそれぞれ「番付」がされています。
建物を設計する際に各主要な柱・壁が出来る部分には「通り芯」と呼ばれる基準線が作ります。
いろいろな描き方はあるのですが、設計図では主に縦をX通り、横をY通りとしてそれぞれ右や左から1番、2番と番付してX−1通り、Y−2通りなどと表します。
それに合わせて施工もされるわけですが、大工さんたちの用いる軸組の施工図ではそれとは別に縦を「いろは」横を数字で表すのが一般的です。
これは昔からの慣わしのようですが、設計者がいくら設計図でXとかYとか描いてもいつもそれとは別に表記されます(^^;)
まあこの方が慣れているしかえって間違えないってこともあるようです。
そして一番最初に組み合わされるのがその名の通り“い”の1番の「ほぞ」組み。
「ほぞ」組みとは木材同士を接合する時に用いる接合箇所の仕組みのこと。
写真のように凹と凸に加工された部材を合わせます。
たくさんある部材の中からまず探して真っ先に取り付ける部分。
物事の順番の中で真っ先にやることを指す「いの一番」って言葉はこんな大工仕事から来ているのかもしれませんね。
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