【セリ矢】
石を割る時に使う楔(クサビ)です。
八ヶ岳南麓では昔の土石流の痕跡で地面を掘ると大きな石がゴロゴロ出てくるというのはよくあること。
そんな時、重機でも動かせないような巨大な石は小さく割って処理します。
その時に使うのがこの【セリ矢】です。
まず石にハンマードリル等で直線上に穴を開け、その穴に【セリ矢】を入れて大ハンマーやセットハンマーで打つと、石にヒビが入り割れるという仕組みです。
一見ブレーカーなどの削岩機械を使った方が効率よく作業も早そうですが、ブレーカーはコンクリートを割る分には良いですが、石割には向かないそうです。
なんだかとても原始的なやり方ですが、石を割るにはこの方法がいちばん良いそうで、しかも石が堅いほど奇麗に割れるとのこと。(聞いてみないと解らないものです 笑)
これだけ機械が発達した現在でも、昔ながらのやり方をするのにはそれなりの理由があるということですね。
そして【セリ矢】を打込み石にヒビが入ったときの音は何とも言えない爽快で気持のいい音がします。
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