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デッキのメンテナンス

先日、10年前にお引渡ししたお宅のデッキの塗り替え工事を依頼されました。
設計段階からイニシャルコスト、塗装の塗り替えや手直しを含めたメンテナンスコストなどの対比表を提出して検討した結果、床板等をウリン、構造材をイペ、ハードサイプレスなどのアイアンウッドで施工させていただきました。
アイアンウッドは船の甲板などに使われるとても硬く丈夫な木材であり、一般的には30年くらいは保つと言われていていますが、さすがそこまでは保証できないので20年は大丈夫であろうということで、デッキ材としてよく使われるレッドシーダ-と対比したところランニングコスト的にはアイアンウッドの方が安上がりという結果になり採用させていただきましたし、お話をいただき現場を見たところ木材自体は十分品質は保たれていると思われました。
ただアイアンウッド特有のシルバーグレーへの変色と、庭木など周囲の状況により苔が生していたのは確かでした。

このシルバーグレーへの変色も好き嫌いがありますし、苔もそのままにしておけばいくら丈夫な木材でも痛んでくる可能性も大きくなります。
とりあえず見積もりをお出しし、塗り替えをする方向でまず水洗いをしてみたところ・・・


なんと想像以上に綺麗になり、完成時までとはいかないまでも木の表情が元に戻ってこちらもびっくりするほど。
で、塗装屋さんと話をしてお互い『これを塗るのはもったいない』という意見で一致。
塗ることはいつでも出来るし、塗ることでせっかくの木材の味を無くしてしまうのは忍びないですから。
そして本日お客様に状況を確認していただき、説明もして“塗らない”ご提案をしご納得の上このままにすることにしました。
お客様のご要望通り塗ってしまうことも出来ますし、そうすれば利益にもなりますが、必要ないと思うことをやるっていうのはどうも違うので、あえて“しない”提案をするってもいうのも我々の重要な仕事だと思っています。
側から見ると『甘い』とか『仕事とらないなんておかしいんじゃないの』とか思われるかもしれませんが、これが我々、少なくとも自分と“杜の塗装屋”さんのスタイルです(笑)
お客様にとって何が一番かを考えるのは基本ですから。
しかし10年経ってこの状態を保てているってのは正直スゴいですし、アイアンウッドが丈夫っていうだけのことはあります。
数年後また水洗いするのがちょっと楽しみです(笑)

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