夏も終わりの先日8月最終日、参加している「八ヶ岳らしい家づくりを考える会」の勉強会に参加してきました。
内容は伝統的な継手仕口満載の木組みの模型を使ってのお勉強。
まずはバラシから初めてそれをまた組み立てて元に戻すというやり方です。
たまたま一緒の回になったのは設計士ばかり。
建築の仕事をしていてもこう言った伝統的な仕口や継手っていうのはちゃんと勉強していないとなかなか解らないもの。
そして小さいとは言え、伝統技法がてんこ盛りの模型、なかなか手強い。
仲間の大工さんに説明を受けながら「こんな刻み方あるんだ!」とか「この繋ぎ方は凄い!」などなど、中には遊び心のある伝統の技に感心しつつみんなでああでもないこうでもない言いながらなんとかバラシていく。
でもただバラシだけでは何がどれだか解らなくなると思い、各段階で写真撮ったりバラした順に並べていくのはどうも我々設計士の特徴らしいです(笑)
ただそうしているにも関わらず再度組み立てていると解らなくなるだから不思議なものです(^^;)
そしてカラクリにも似た仕口や継手の加工は実に理にかなっていて、これを考え出した昔の大工さんたちにはただただ感心するばかり。
効率重視で誰でも簡単に組み上げられ、金物でガッチリ固定する現代の建物とは一線を画すけど、造っていて面白いのは間違い無くこう言った伝統的な木組みだと思うし、こういうのを後世に残していかなきゃいけないと思います。
夏の最後の勉強はとても楽しい時間でした。
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